元祖いちご大福「苺の娘」。
おかげさまで、地元の農家さんが、朝摘みしたフレッシュな「とちおとめ」を一個そっくり入れた、こしあんを使用(いちご大福はこしあんに限ると、庵主は絶対の自信をもってここに書きます)した苺大福です。羽二重粉の口当たりとこしあん、そして苺が実にマッチするのですね。
一時、余りにもあちらこちらで販売されまして、いささか馬鹿らしくなり一年ほど休んだことがありました。しかしお客様から「あなたのところの苺大福は他とは絶対に違うんだからやめないで…」のお言葉にて、製法も価格もそのままで発売開始です。
正直、まだこの時期の苺の価格が通常の倍近い価格になっています。更にクリスマス頃にはもっと高くなると思われます。つまり、年内はあまりご利益の少ない商品となります。しかしお客様から催促されてのことでございます。
本日は午前中で売り切れましたが、出来ましたらご予約が間違いございません。ご予約分は余計に製造させていただいております。他社との違いを是非、お客さまのお口でお確かめください。
さて、これも恒例の大阪中央市場から厳選された、つまりこれは美味いと自信持ってお勧めできるお漬物が今年も入荷しました。
和菓子というか甘いもののお店でのお漬物。

ところで、会社名はここに書きませんが、京都では特に有名な漬物のメーカーが何社かございます。北海道のデパートにまで出店したりしています。残念ながら、関西の地元の人はまずお買いにはなりません。いちげんの観光客様が目当てであることを知っているからです。
なぜなら、工場の規模、大きさを知っているからなのです。あの大きさの工場で全国展開は無理なのです。つまり、下請け業者の存在無くして成り立たないのです。
私どもの商品でもそうですが、ここで作っているからお客様がついているのです。下請けさんの悪口になってしまいますが、納入先から「このレシピーで造って下さい」となりますが、商品の相手は生鮮の生野菜です。その時、その時で少しづつ違いが出るのは当然ですが、その時の素材にあわせて一工夫する、という作業が欠けてしまうのです。そして、甘すぎるか、塩っぱ過ぎるか、酸っぱ過ぎるかという商品になってしまうのです。日持ちの問題も絡みますか。
お分かりいただけると思います。地元の方がお買いにならない理由が。
決して高名ではない小さいお店に地元のお客様が並んで購入する。
そんな商品群を何故か「かのこ庵」は取り扱っているのです。
ま、未だお試しいただいてないお客様にはぜひ一度お試しください、と申し上げておきます。