和菓子は何よりも季節感が楽しめます。
「日本の和食が世界遺産に登録」される、との記事がございました。日本の伝統文化でもある和食。その季節感あふれる和菓子も当然、それらの中の一角を占めています。
先人の知恵と工夫に限りない尊崇の念を抱かせられます。
何しろ、私が作る創作菓子も原点は変わらないからです。
それぞれが練り切りでの商品になりますが、中にこしあんが入ります。和菓子は、あんこを「包む」という作業がほとんどの商品に求められます。この「包む」の代表格が、「風呂敷」ですか。あらゆるもの、姿かたちが変わっても実に見事に包みあげられます。
それらの一つ一つが日本固有の文化遺産であることを認めてくれた、ということでしょう。
本物の栗の葉に包みこんだ一口サイズに仕上げました。しかし実は残念な事ですが、正直にお話しします。
日本では「栗」の出回る最盛期を迎えています。
しかし、もうかなり以前から、和菓子に限らず日本国にて消費される栗のほとんどは日本人の指導者が現地で指導してつくられた「韓国育ち」の栗が殆どなのです。イガをとり、皮をむく作業はコストがかかりすぎます。そこで韓国産が殆ど、となってしまいました。
わずかですが、国内産の栗の甘露煮がないわけではないのですが、とても高価にして、手が出ません。まさに高級割烹料理店での一品でないと無理です。でも生栗でしたら、国産に間違いありませんが、甘露煮とされた品はおそらく無理でしょう。
それでも随分とよい栗が出回っています。ただ、アベノミックスにて円安(80円が100円となりました)となり、新栗の価格が高騰しました。でもまだ国産とは比較にならないのですが。
人間の一生と、お餅の一升をかけまして
一生(一升)食べることに困らないように、
一生(一升)健やかに、健康に育つように、
一生(一升)丸く、円満な人生が過ごせますように、
という願いを込めて、満一歳になられるお子様に背負わせる、お祝い行事、日本の伝統行事なんです。
かのこ庵では、餅米は100%、「岩手県産ひめのもち」という品種だけを使用してます。おいしさの種明かしをしてますが、実は、困りました。福島県産も相当量生産されていたのですが、あの事故以来、生産者が少なくなり、結果として国内での需要に対する絶対量が足りなくなりました。需給のバランスが崩れてしまいました。ということは原材料のアップになります。各地の生産量は昨年並みなのですが、これだけはどうにもなりません。パックなどの包装資材も輸入に頼る石油製品関連です。知らないうちに少しづつ価格が上がってきています。
かのこ庵のロングセラー「古代サブレ」 デザインを一新し手作り感を持たせました。 相変わらず松の実が好評です。 |
どうも値上げの秋でございます。
商品ひとつひとつで見ますと、何円でもないのですが、かといってこれを何年も前の価格のままという訳には流石に参らなくなりました。消費税のアップも間近での中でのことでもあり、まことに心苦しいのですが、価格の見直しを進めております。ご承知の程お願い申し上げます。
どうにも今回の書き込みは、よいことだけではない、心苦しい話となりました。すみません。