ご自宅までお邪魔してしまい奥様にもお世話になってしまいました。持つべきものは良き友達、とはいえ甘えすぎでした。でもやっと見つけたフリーな時間を心から楽しませてもらいました。
ところでビール工場内レストランでの女性はS氏の奥様ではございません。私が勝手に気に入ってしまったビヤサーバーのマダムです。
「壽屋コピーライター 開高健」を二回読み返しました。今や世界のサントリーですが、草創期は壽屋という社名でして、その宣伝部の余りに傑出した人物群に焦点を当てた大作です。著者の坪松さんとは4~5回お逢いしてます。一度目は直木賞作家の山口瞳と関頑亭の両先生が栃木市を訪れて下さった時です。栃木市には「梓の森、サントリー栃木工場」がございまして、先導役を務めていただきました。その工場にて、発売されたばかりだった「白州」を堪能させてもらいました。二度目は山口先生のお通夜と、告別式当日でした。そして「山の上ホテル」での先生を偲ぶ会にて歓談いたしました。その時に出た飲み物が「白州」だけであったのはうれしい思い出です。
又、坪松様とは当方のアホな要求をお聞きいただきたく、当時、本社の営業部におけるトップという立場でしたが、直接電話にてお話を聞いていただきました。結果は「それは無理ですね」と断られましたが、考えてみれば無理な話でした。ここではその内容を書くことは致しませんが、いいアイデアではなかったかと今でも思ってはいるのですが。
坪松様は「サントリークォータリー」の編集部に在籍しておりましたが、当時はすでに嘱託になっておりました開高健、山口瞳両先生のボデーガード役というか、なにかにつけては両者と行動を共にする役回りでした。開高先生からは「モテ松ちゃん」と、山口先生からは「坪やん」と呼ばれており先生の作中にも何度も登場します。
「やってみなはれ」の根底にある社員への信頼感とそれに裏打ちされ、次々と乗り越えてきたブレーンの優秀さ。今更、私には遅すぎますが素直に頭が下がります。
そして両先生の作品の裏に籠められし想いや思い出の数々、その作品のエッセンスの抽出。又更に、懐かしい新聞やTVCMの写真や裏話等、キリがありませんがサントリーへの親愛なるものを増幅させてくれております。
是非ご一読をとお薦め申し上げます。
忙しさにも少し慣れてきましたか。
林望先生のブログhttp://rymbow08.blogspot.jp/も結構滞っておられますが、写真付きの面白いコーナーです。それらこれ等を垣間見る時間が出来てきたようです。短くとも、書き込みをこまめに再開していく予定です。
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