お話を聞きたかったですねー。前夜はお一人で栃木のホテルサンルートに宿泊なさったそうでして、何とも勿体ないお話です。
少しは、先生の業績や、出版物をご覧になった方が何人さんかはおられたはずです。事前に講演のアポをお取りの際、先生のご予定をお聞きすることくらいの配慮がなかったのでしょうか。
夕食は、お一人でおとりになったそうです。せめて、若干名での会食形式には…。
そう思うと益々、正直、いささか怒っております。
先生のブログには、女子高を訪れる前に、多分タクシー利用にて、栃木市を少し走り廻ったことが書いてあります。ああ、私なら、先生を栃木の歌枕についてご紹介しつつ、ご感想のひとつもお聞きできたのになー。藤原実方に関しても、どんなイメージをお持ちかお聞きしたかったなー。
ともかく残念の一言です。ま、私が認知されていないというだけの話になりますが。
林望様の「謹訳 源氏物語」は、本の装丁もいいですねー。
どのページも、開くとパタンときれいに開く糸とじ製本仕上げでして、この拵えは読みやすく、又、中座するときや、ベッドの中では随分と便利でした。と、ここまで書いてきて気づきました。林様の作品中にも確か「清少納言」に関する著書があったはずであることを。
調べました。「リンボー先生のうふふ枕草子」という著書です。これも至急読みたくなるタイトルですねえ。中身の評価は後ほど。
相変わらず前振りが長すぎますね。

冲方流「清少納言論」というべきでしょう。
瀬戸内寂聴様の「月の輪草紙」もございました。どちらも中宮定子の美貌とその秀でた聡明さを描く中で、清少納言が、どう中宮定子の元に出仕し、可愛がられ、重んじられるようになったかがよくわかります。自分の容姿に自信が持てず、それでいて結構、当時の貴人たちから求愛を受ける清少納言。また同様に、己の歌詠や漢籍等への自信も持てず、ついには中宮定子に「和歌を詠むことは自信がないので、今後一切詠みません」と宣言してしまう清少納言。可愛いですね。
しかし「癖論 紫式部」として以前書き込みしましたが、どうしてあれほどまでにも紫式部は彼女を嫌ったのでしょうか。なぜか不思議に話がそこに戻ってしまいそうになります。特に本書を読んだ後には。清少納言が主人公だからとしても。
どちらにしても、「リンボー先生のうふふ枕草子」を読了してから、この続きを書いていくことになりそうです。というか、いつになっても持論が展開できず、結果として実方論までまだまだ時間がかかりそうですね。
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