2013年9月26日木曜日

「薄の穂ばかりに夕日残りけり」久保田万太郎

 ご無沙汰でした。

 敬老の日、十五夜、お彼岸と和菓子店にとっての稼ぎ時が続きました。酷暑の夏の疲れが残り、正直かなりしんどい毎日でした。しかし、敬老の日は台風の上陸もあり、栃木市こそ被害はありませんでしたが、近隣の市町に被害が出ました。自治会様からのご注文がなければ休みにしたき日となりました。ところが今年の、十五夜様は誠に名月という言葉にふさわしい立派なお月様でした。

毎年、十五夜のお月様は真ん丸だとお思いでしょうが、正確にはほんのわずかだけ、よく見てもわからない程に真円ではなかったのです。それが何十年ぶりかで夜(当然ですね)8時15分頃に、全く欠けること無き、真円の満月を見ることができました。
 見事に雲一つない状態での十五夜でした。そこで当日、昨年の準備数と同じ数量のお月見団子を用意したのですが、夕方4時に完売してしまいました。更に、お月見団子をお求めのお客様が切れません。しかしそこは私めのことでございます。すすきの焼印をつけた薯預まんじゅうを余分に作っておきました。少しだけ小ぶりになりますが、六時にはこの品も完売となり閉店させていただきました。お天気に左右される因果な商売です。「寅さん」と、あまり変わらないですね。


「薄の穂ばかりに夕日残りけり」
 お彼岸といえば中日がいつも最高に忙しいのですが、何故か今年は十九日(木)が十五夜でしたが、次の二十日が彼岸の入りでした。つまり木曜日から忙しい日々が続きました。お中日はそれなりでしたが、その前までがよく売れました。ありがたいことでございます。お寺様のお施餓鬼のご注文も相変わらずでして、こんな忙しさを私は一体、あと何年続けられるか、多少の不安を抱えての繁忙期でした。 
イベント会場となる戸長屋敷正門です。
 昨日は定休日でしたが、お施餓鬼の大口ご注文を納品後、お店は休ませていただきました。未だ彼岸は明けてはいなかったのです。しかし、11月のイベントの打ち合わせもあり、おおひら歴史民俗資料館館長とお会いし、応援の人員や、全体の流れの意思統一などを話し合ってきました。
お店の駐車場の秋桜です。
 どうも、大平町の区長様から、演奏会冒頭にご挨拶が必要ではとのご意見もでました。その割にチケットを取り扱っていますのが皆、旧栃木市内のメンバーだけです。従って、旧栃木市内に偏ってチケットが大半売れており、大平町での浸透が少ないではないかということになりました。イベントの後援として大平町の各種団体が入っております
 区長の挨拶時に町民が少ないのはマズイのでは・・・。なんてことになり、ゴソゴソと動き回りました。
 結果、首と肩にかなりの凝りを感じ、マッサージにかかりました。「強く揉んでね」と頼みましたが、強すぎました。それでなくても回りの悪い首ですが、いささかその首が思うように回転してくれません。相変わらずアホなオッチャンやってます。

 次回は「『もぐさのはなし』織田隆三」様の著書を中心に書き込む予定です。

2013年9月13日金曜日

「秋を彩る・上生菓子」が出来ました。

 お待たせいたしました。流石に太陽様の登場している時間が、短くなっております。夕方6時を過ぎると、薄暗さを感じます。
 当然、朝晩の涼しさは、あの思い出したくも無き酷暑の頃とは、明らかに違います。窓を開け放したまま寝込んでしまうと、先ず喉をやられます。この夏で体力が落ちていて当然でございます。何よりも皆様の日日平安無事なることをお祈り申し上げます。

 さて、季の上生菓子が出来上がりました。秋を彩る、秋を愛でる、その秋を食する、五品が出来ました。いかがですか。
ちょっと食べてしまうのがもったいない(なんて私がいってたのでは自惚れが強すぎます)出来栄えです。全て練り切りで仕上げました。

富山県のおかきのメーカーから届きました。
 晩秋には少し構成を変える予定ですが、しばらくは、錦秋の秋をお楽しみ下さい。
 仕入れ商品も品数が増えて困っておりますが、お客様の「見ているだけでも楽しいわ」の一声で、遠くは四国、大阪、富山から、特に四国からは可愛い、そして、お口の中で溶けるかの如く優しい甘さの和三盆製の干菓子がたくさん入荷致しました。


大阪育ちです。
ちょっとハレーションの写真ですが、暑さを思い出しますか。
ご希望の方や、和三盆の美味しさを知らない方のために、ご試食用の和三盆をご用意いたしました。通常は、ぬれ甘納豆の「うぐいす豆」をご試食用として、一定金額以上お買い上げの方に差し上げております。でも今月中は「和三盆の試食用を」とおっしゃっていただいたお客様にのみ、ご用意いたしました。何しろ一つ一つは小さいのですが、お安い物ではありません。お砂糖と申してもピンからキリでございまして、和三盆は四国でしか製造されない、お砂糖の最高級品でございます。
  京都で見かけますね、と、お客様から言われますが、全て四国で生産されたものを、自社ブランドに変えたりして販売しているわけです。何しろ、和三盆は京都では生産されておりません。





 先日、「邦楽演奏会とお茶会」のご紹介といささかのPRを願いまして、鈴木現栃木市長を、会場となります「おおひら歴史民族資料館」の館長とともに激務の合間の十数分、お会いしてまいりました。市議会開会中でもあり、来年の市長選への立候補を正式に表明したばかりです。誠に実に忙しそうでしたが、それだけに「こんなお時間も必要では・・・」と話してきました。市の広報の方がポスターを囲んでの写真を撮ってくださったのですが、私の写りがイマイチでした。自分の年齢を思い知らされるようでして、折角でしたが割愛します(すごい自己中です)。

          
 
  
  
 しかし、確実に秋の気配が空を見上げるだけで感じます。晩夏と初秋の中間に存在している私たち日本人。世界中が気候の変動をそれなりに実感させられていますが。それでも私たちは、地球という絶妙なる太陽からの距離にて、又、その緯度の関係で、四季という季節を味わうことができます。同じ緯度でも「季節の移ろいって何の事」という、分からない方が世界中にたくさんおります。それが、季節ごとに趣向の変わったお菓子をお召し上がりいただける。このことがどれほど幸せなことか、日常つい忘れてしまいがちですが「日本に四季があることを感謝」でございます。
 これで「福島の汚染水は確実に収束しております」と、日本ではないところで大見栄を切った方がおりますが、信じられないところが、寂しい秋の夕暮れでございます。



2013年9月6日金曜日

「邦楽演奏会とお茶会」始動します。


 お待たせしましたが、やっとポスター他、出来上がりました。
 ここまで菓子屋のおっちゃんが一人で進めてきたんやで。自分にご苦労様です。そりゃ、プロのデザイナーが仕上げたものではありません。
 でも細かいことは言わんといてください。

 戸長屋敷の離れ座敷から見た晩秋の庭園です。
 いい雰囲気出していると思いませんか。当日は、少し紅葉には早いようですが、なるほどと、その雰囲気はお分かりいただけると思います。
 実は、この離れはご皇族がお使いになったお屋敷でして、いつもは一般に開放はされておりませんでした。日光の田母沢御用邸には負けてますが、なかなかの作りです。そこをお借りしてのイベントとなりました。本日、ポスター等をお届けに参りましたが、TVのロケが二口入ってしまい、大忙しとのことでした。そこに持ってきて、この戸長屋敷は、広大なぶどう団地の中心部にあります。収穫時期とも重なり観光客が、ぶどう(こちらのぶどうは実に美味しいですよ)を買い求めたついでにお立ち寄りくださるので、尚、お忙しいようです。 
 おかげさまで、このポップ類ができる前に既にご予約や、お問い合わせがかなりございます。申し訳けないのですが、会場のスペースに限りがあり、何名様でも、というわけに参りません。しかし、それ故に身近で生の演奏が楽しめるわけです。音響効果の整った演奏会場もよろしいでしょうが、これはこれ、心よりお薦めのイベントです、と断定致します。   既にご予約いただきました皆様へのチケットの送付や、各種団体、お世話になりました方へのご挨拶、案内状の送付はこれからです。 ご予約の方のチケットはちゃんと確保してあります。到着まで、もう少しお待ちください。 当日、皆様のご満足がいただけましたら幸いです。