2013年10月21日月曜日

悲報 天野佑吉様 ご逝去

 朝日新聞、天野様の「CM天気図」は私の愛読コーナーでした。
 急性肺炎にて駆け足での旅立ちとなりました。80歳です。
 毎週水曜日にコラムを書き続けること1132回になるそうです。お亡くなりになる直前まで、原稿の構想というか、神経を使われていたそうです。
 山口瞳先生の「男性自身」は週刊新潮に1614回、一度の休載もない、シリーズものとしての名物コーナーでした。その先生も、お亡くなりになる直前まで、半ば痛みと意識朦朧とした中で、原稿執筆への情熱は失っていませんでした。その辺の事情は奥様やご子息、正介様のご本に詳しく書かれております。ペンを持っての生業がそうさせるのでしょうか。丸谷才一先生も同様であったことは書き込みしたばかりです。

 天野様の先週水曜日のコラムでは、何事もグローバリゼーション化されていく中で、例えとして、生鮮品売り場のコーナーで「私が作りました」として顔写真付きの販売形態を取り上げておりました。小さなCM。TVCMには乗らないけれど、あれが販売形態としての効果のある小さなCM。との内容でした。『アンチグローバリズムのささやかなCM だったりして』。絶筆です。
 TVを見る時間は少なくなりましたし、従って例えば「サントリーのBOSSではトミー・リージョーンズ」のこんなCMが流れているんだ、なんて天野様のコラムで知る程度した。
 しかしかなりきわどく辛辣な世評を、時勢批評を楽しく読ませていただいておりました。

 だから、という訳でもなく、このメロディーと、歌詞が気に入っていますし、少し追悼にもなるかなと思い以下お読み流しください。
 中島みゆき作詞、作曲の「忘れな草をもう一度」です。

 《 春や夏や秋があるのは  
   しあわせ行きの駅の客です
   君を乗せた最後の汽車が
   消えた荒野は長い冬です

   君は今も咲いていますか
   誰のために咲いていますか
   僕はここで生きてゆきます
   未練な手紙になりました
   忘れな草もう一度ふるえてよ
   あの人の思い出を抱きしめて
   忘れな草もう一度ふるえてよ
   あの人の夢に届け  》

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