2016年6月4日土曜日

「黒田清輝」の集大成展

 間もなく、1か月程経過してしまいますが、上野にあります東京国立博物館、平成館にての「黒田清輝」展を拝見してきました。
 G/Wが過ぎるのを待っての新緑の上野公園でございます。
 しかし、なかなかの混雑ぶりでして、決して健脚ではない我が身には、暫くぶりの長時間歩行となり疲れました。当初は国立西洋美術館(世界遺産登録の話が進んでいますが)での「カラバッジョ展」や、「伊藤若冲展(今現在、話題沸騰とかで入館するのに数時間待ちだそうです。正直あほらし)」もと思っていたのですが、とてもとてもでした。そもそも美術館内での歩行距離も相当にあります。まして結構な来観者に混じっての見学そのものが大変なものがあります。


 それはそれとしても「黒田清輝」はいいですねー。
 1866年~1924年58歳での生涯でしたが、「絵画は単なるスケッチではなく、確固たる構想を備えたコンポジション(構想画)でなければならない」としてパリだけではなく、日本国内においても沢山の美術家に大きな影響というか思想教育までしました。



 詳細はともかく、館内での音声ガイド役をおふざけではなく「綾小路きみまろ」がしていました。出だしこそ「ようこそ中高年の皆様…」で始まりますが、あとは結構まじめな音声ガイドでしたが。
 事前に新聞で承知はしており、どうしたものかなー、と思ってはいたのです。だいたい音声ガイドは聴かない方なものですから。
 ま、結果としては、帰路の電車の時間を気にしながらの観覧となりましたが、かなり絵心をくすぐられました。雑木林を描いた作品もかなり多いのですが、恥ずかしながら私の拙い作品も雑木林が多いものですから。

 以来、自室にイーゼルを引っ張り出しまして、スケッチブックなんかを開いては見たものの、中途半端な自画像程度でブックを閉じて現在に至っておりますが。
 才能が無いのに急には描けるものではないですね。
 お断りしておきますが、本作品展は5月15日にて終了しております。

 話は、前々回の続きみたいになりますが、要は「悠久の歴史あふれる栃木市」にて、どうもその辺のことがないがしろになっているのが不満なのです。蔵や、歌麿や、あほらしと書いては関係者に怒られそうですが、川舟なんかにばかりスポットが当てられすぎです。偏りを感じてしまうのです。「謙之助の石碑」等も含めて来客の方にご紹介するには貧弱でしょう。市の所有物として、ダ・ビンチの模造品が収蔵されていますが(歌麿も)、市内各地の図書館等で繰り返し巡回展が開かれている事ご存知ですか。「蔵の街美術館」でだけ展示されたのではなく、図書館関係者がうんざりしていることを知らないのです。縄文、弥生からの遺跡群や、少なからず残されし歌枕の地が忘れられています。
 下野市や那須町などの歴史の掘り起こしや、その進捗状態の紹介等には新聞記事にて承知しているだけですが、感服させられます。
 そういうことなのです。
 又、余計な事を書いてしまいました。 

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