2013年10月24日木曜日

錦秋を彩る上生菓子が出来ました。

 まずはご覧ください。
 
 同じ写真ですが、五品そろいました。
 和菓子は何よりも季節感が楽しめます。
 「日本の和食が世界遺産に登録」される、との記事がございました。日本の伝統文化でもある和食。その季節感あふれる和菓子も当然、それらの中の一角を占めています。
 先人の知恵と工夫に限りない尊崇の念を抱かせられます。
 何しろ、私が作る創作菓子も原点は変わらないからです。
 それぞれが練り切りでの商品になりますが、中にこしあんが入ります。和菓子は、あんこを「包む」という作業がほとんどの商品に求められます。この「包む」の代表格が、「風呂敷」ですか。あらゆるもの、姿かたちが変わっても実に見事に包みあげられます。
 それらの一つ一つが日本固有の文化遺産であることを認めてくれた、ということでしょう。

 「新栗たっぷりの『栗蒸しようかん』」もできました。
 本物の栗の葉に包みこんだ一口サイズに仕上げました。しかし実は残念な事ですが、正直にお話しします。
 日本では「栗」の出回る最盛期を迎えています。
 しかし、もうかなり以前から、和菓子に限らず日本国にて消費される栗のほとんどは日本人の指導者が現地で指導してつくられた「韓国育ち」の栗が殆どなのです。イガをとり、皮をむく作業はコストがかかりすぎます。そこで韓国産が殆ど、となってしまいました。


 わずかですが、国内産の栗の甘露煮がないわけではないのですが、とても高価にして、手が出ません。まさに高級割烹料理店での一品でないと無理です。でも生栗でしたら、国産に間違いありませんが、甘露煮とされた品はおそらく無理でしょう。
 それでも随分とよい栗が出回っています。ただ、アベノミックスにて円安(80円が100円となりました)となり、新栗の価格が高騰しました。でもまだ国産とは比較にならないのですが。
 

 次の写真は「お誕生餅」です。かのこ庵では二段重ねの紅白餅を風呂敷付で販売しております。この「御誕生餅」ですが、一歳のお誕生日を迎えられるお子様のために作られます。 
 人間の一生と、お餅の一升をかけまして
  一生(一升)食べることに困らないように、
  一生(一升)健やかに、健康に育つように、
  一生(一升)丸く、円満な人生が過ごせますように、
という願いを込めて、満一歳になられるお子様に背負わせる、お祝い行事、日本の伝統行事なんです。 
 かのこ庵では、餅米は100%、「岩手県産ひめのもち」という品種だけを使用してます。おいしさの種明かしをしてますが、実は、困りました。福島県産も相当量生産されていたのですが、あの事故以来、生産者が少なくなり、結果として国内での需要に対する絶対量が足りなくなりました。需給のバランスが崩れてしまいました。ということは原材料のアップになります。各地の生産量は昨年並みなのですが、これだけはどうにもなりません。パックなどの包装資材も輸入に頼る石油製品関連です。知らないうちに少しづつ価格が上がってきています。
かのこ庵のロングセラー「古代サブレ」
デザインを一新し手作り感を持たせました。
相変わらず松の実が好評です。

 どうも値上げの秋でございます
 商品ひとつひとつで見ますと、何円でもないのですが、かといってこれを何年も前の価格のままという訳には流石に参らなくなりました。消費税のアップも間近での中でのことでもあり、まことに心苦しいのですが、価格の見直しを進めております。ご承知の程お願い申し上げます。

 どうにも今回の書き込みは、よいことだけではない、心苦しい話となりました。すみません。

2013年10月21日月曜日

悲報 天野佑吉様 ご逝去

 朝日新聞、天野様の「CM天気図」は私の愛読コーナーでした。
 急性肺炎にて駆け足での旅立ちとなりました。80歳です。
 毎週水曜日にコラムを書き続けること1132回になるそうです。お亡くなりになる直前まで、原稿の構想というか、神経を使われていたそうです。
 山口瞳先生の「男性自身」は週刊新潮に1614回、一度の休載もない、シリーズものとしての名物コーナーでした。その先生も、お亡くなりになる直前まで、半ば痛みと意識朦朧とした中で、原稿執筆への情熱は失っていませんでした。その辺の事情は奥様やご子息、正介様のご本に詳しく書かれております。ペンを持っての生業がそうさせるのでしょうか。丸谷才一先生も同様であったことは書き込みしたばかりです。

 天野様の先週水曜日のコラムでは、何事もグローバリゼーション化されていく中で、例えとして、生鮮品売り場のコーナーで「私が作りました」として顔写真付きの販売形態を取り上げておりました。小さなCM。TVCMには乗らないけれど、あれが販売形態としての効果のある小さなCM。との内容でした。『アンチグローバリズムのささやかなCM だったりして』。絶筆です。
 TVを見る時間は少なくなりましたし、従って例えば「サントリーのBOSSではトミー・リージョーンズ」のこんなCMが流れているんだ、なんて天野様のコラムで知る程度した。
 しかしかなりきわどく辛辣な世評を、時勢批評を楽しく読ませていただいておりました。

 だから、という訳でもなく、このメロディーと、歌詞が気に入っていますし、少し追悼にもなるかなと思い以下お読み流しください。
 中島みゆき作詞、作曲の「忘れな草をもう一度」です。

 《 春や夏や秋があるのは  
   しあわせ行きの駅の客です
   君を乗せた最後の汽車が
   消えた荒野は長い冬です

   君は今も咲いていますか
   誰のために咲いていますか
   僕はここで生きてゆきます
   未練な手紙になりました
   忘れな草もう一度ふるえてよ
   あの人の思い出を抱きしめて
   忘れな草もう一度ふるえてよ
   あの人の夢に届け  》

2013年10月11日金曜日

「ハルさん」藤野恵美

 なんやかんやと追われる日々ですが、合間を縫って積み上げてあった本を何冊か読了しました。パソコンの不具合もかえって、読書の時間にあてるチャンスとなった用です。

 「ハルさん」藤野恵美著、「ホテルローヤル」桜木柴乃著、「別れの挨拶」丸谷才一著、「日本史の中の栃木」栃木県歴史文化研究会編、「出訴期限」スコット・トゥロー著などです。
  全くジャンルも何もなく手当たり次第に読んでます。

 藤野恵美さんはまだとてもお若い三十代半ばの方ですが、児童文学の世界では著名な方です。その一方どちらかというとホラーっぽい作品が多いようですが、この一冊だけ内容が気になって読ませてもらいました。作品の中の主人公「ハルさん」は妻を早くに亡くしながら、男手ひとつで娘さんを育て上げます。そして、その娘さんの結婚式までを静かなタッチで書き上げました。大きな山場があるわけではないのですが、どうも、この歳になると、穏やかな、それでいてわかりきったエンディングでも涙腺が緩みます。

 ご存じ、今年度直木賞受賞作品「ホテルローヤル」桜木柴乃さんです。一つ一つの短編が、過去の出来事をさかのぼって描かれています。この本の評価は、?、としておきます。

 さすがに丸谷先生の該博なことには改めて驚かされます。文体の丸谷流表現もさすがに年季が入っています。実は今月13日が先生の一周忌となります。ちょうど一年前です。帯には、「文学の楽しみ、読書の快楽があふれる最後の〈新刊〉」とあります。読書にも快楽があったのです。ご承知の方は多いと思いますけど、先生は弔辞の名手でした。その弔辞はすべて一度原稿に書きあげてからお話になったとのことや、あいさつ文も同様であったことがわかります。その先生最後の挨拶文が「わが青春の一ページ」として草稿として出てきます。会の前日に書きあげていた草稿でして直後、不整脈で急逝なさってしまいます。
 このエッセー集は1980年ころからの未収録作ばかりですが、丁度10年前のエッセーにて「クリムト」を取り上げています。私が気付かなかった(私の痴性では当然ですが)新たな視点でのクリムト論が出てきます。林望著「源氏物語」も俎上に載せています。
 詳しくは私のへたな解説よりもご一読をと、お勧めしておきます。それにしても、嗚呼、もう一年になります。文学界の巨星でした。

 一度も出席できずにいるのですが、県の歴史文化協会の講座です。その最近の集大成した本ができ、送られてきました。ともかく、ご専門の分野があって、それらの発表を通して私のような一介の菓子屋のオヤジでも、歴史の重さとその事象を知ることができます。土日にお時間が取れて、特に栃木県を中心とした歴史にご興味がおありでしたら、ご入会をお勧めします。

 スコット・トゥローは最初の「推定無罪」の出来が良すぎたかな、なんて思ってます。

 以上、いささか我が道をそれていますか。
 そもそも、偉そうに書いていやがる、と嫌われますか。
 しかも中途半端に。しかし中途半端が私の取り柄なんです、とは開き直りも極まれりですね。何かを書き残すという作業は正直我が身の恥部をさらけ出しているようなもんです。後になって恥ずかしい思いをしたことを思い出した、みたいなものです。象徴するかのごとくオジギソウ、含羞草がいまだによく咲いてくれてます。
 照れることを知らない己を笑っているようです。

2013年10月8日火曜日

「十三夜」は10月17日(木)です。

 秋の深まりも、知らぬ間に駆け足で、忍び寄ってきている感じです。何しろ陽が落ちることの速さには、いささか驚かされます。

 去年のお月見の日のためにとってきたススキが、種をこぼし、今年も盛大にかのこ庵の壁際で育っています。

 先月の十五夜では、お天気も快晴ということもあり、お月見団子がおかげさまでよく売れました。夕方早くに売り切れてしまいましたが、お買い損ねたお客様には失礼いたしました。
 たかがお月見団子、されどお月見団子でございます。お飾りした後はいずれ皆様のお口に入るはずです。量販店さんでの割安な品も結構ですが、一個130円というかのこ庵のお団子も、決してお高くはないはずです。本格杵つきの、あんこも美味しいお団子をお買い求めください。


 なかなか「もぐさの話」になりませんが、何しろPCのリカヴァリーにかなり時間を取られました。特にお店の重要な情報である、出納帳や、買掛帳等は3か月分近くの情報の再入力となりました。 
 どうにか9割ほど再入力が終わりましたが、1週間かかりました。毎日、少しづつ時間を見てはの作業でした。正直疲れます。少なくとも帳票類を10日分貯めますと、記憶力も弱ってきてます。ミスというか間違いのもとですので、最低これ以上は貯めないで処理してきた仕事でした。それが経理士さんに送ってあった7月分以後のデータを再入力というわけです。当初は、余りに情けなく涙が出そうになりました。
 何でも自分一人で抱え込む悪い癖が、招いたことでした。
 ただし、この辺の事は誰にでも任せられることではないですからねー。
実りの秋、そのものです。台風の被害もなく順調です。

 お店はさほどに忙しくはないのですが、おかげさまで栃木茶華道協会様をはじめ、学校関係の大口ご注文がかなり入っております。来月のイベントにおける「お茶席」和菓子も、オリジナルにして、誠に斬新な商品を考えております。当日だけのための作品となりますが、それだけに準備も大変です。明日は浅草の合羽橋道具街にて必要な菓子道具(あると思ったのですが)を買い求めてまいります。

 そのイベントに出演くださる「邦楽ゾリスデン」の方達ですが、かなりあちこちに引っ張りだこ状態のようです。「当日夜には、宇都宮市内でもう一度演奏会を開かねばならなくなりました。何時まで会場にいたらよろしいでしょうか」との連絡がありました。
 日光の「田母沢御用邸」での演奏会も予定されております。

秋空の夕焼けは見飽きませんね。
 来年、彼女たちの演奏会を別な会場でもう一度、しかも栃木市在住の邦楽演奏家とのコラボを兼ねて…と思案していたのですが、果たしてできますかどうか。そのためには、私どもの情熱ある誘い掛けが、必要なようです。
 

 マスコミからの取材申し込みもありました。褒めてやってください。
 「よう頑張るなー」と。

2013年10月3日木曜日

PCのアプリケーションがどっと消えてしまいました。

 そりゃあ、アナログおっちゃんがクリックしてはいけないところをクリックしてしまった。アホは十分承知してます。せやけどやな、グーグルクロームがひょっこり顔を出してきて「あなたのPCをリフレッシュしませんか」ときたら、少しは速度が上がり、よりサクサクとなるんかいなと思います。クリックしたら、何と4~50個ほどのアプリが消えてしまいました。

 中には、メール、会計ソフト、カメラ、プリンター、ワード等普段なくては困るものが含まれておりました。まことに腹立たしい限りの所業と断言します。さっそく、このウィンドウズ8を買い求めた家電店に持ち込みました。メンテナンス担当者によるPCのリカバリーを依頼しましたが、二日掛かりながら、全ては回復しませんでした。それでいて1万円以上の出費となりました。メンテ担当者で復旧でけんもんをどないして私が治せますか。

 結局、知人の紹介でPCのメンテプロに依頼しました。たまたま本人はよくは知らなかったのですが、親父さんが私より一歳年下で、住まいの近所の知り合いでもあり、また、奥さんがお客様でもあり、快く修理して、又、フォローもしてくれまして助かりました。
 でも、会計ソフト(会社の情報が全て入っております)他数点、未解決事項も残っております。会計士と直接修復をしなければなりません。
 そんな次第で、書き込みどころではありませんでした。もう数日かかりそうです。ただし、その知り合いの息子さんですが、さすがでして、県立栃木高校のPC担当講師として90名以上の生徒を指導しているそうでして、そのPCにおける博識なことには驚きました。結果、このH/Pの修正や、新たな入力方法などを、彼の弟子(?)がフォローしてくれることとなりました。ついては近日中に多少、少しづつですが、新しい情報等をご紹介するスピードが上がるはずです。

 さしも草の話は次回、落ち着きましたら、書き込みいたします。
 

2013年9月26日木曜日

「薄の穂ばかりに夕日残りけり」久保田万太郎

 ご無沙汰でした。

 敬老の日、十五夜、お彼岸と和菓子店にとっての稼ぎ時が続きました。酷暑の夏の疲れが残り、正直かなりしんどい毎日でした。しかし、敬老の日は台風の上陸もあり、栃木市こそ被害はありませんでしたが、近隣の市町に被害が出ました。自治会様からのご注文がなければ休みにしたき日となりました。ところが今年の、十五夜様は誠に名月という言葉にふさわしい立派なお月様でした。

毎年、十五夜のお月様は真ん丸だとお思いでしょうが、正確にはほんのわずかだけ、よく見てもわからない程に真円ではなかったのです。それが何十年ぶりかで夜(当然ですね)8時15分頃に、全く欠けること無き、真円の満月を見ることができました。
 見事に雲一つない状態での十五夜でした。そこで当日、昨年の準備数と同じ数量のお月見団子を用意したのですが、夕方4時に完売してしまいました。更に、お月見団子をお求めのお客様が切れません。しかしそこは私めのことでございます。すすきの焼印をつけた薯預まんじゅうを余分に作っておきました。少しだけ小ぶりになりますが、六時にはこの品も完売となり閉店させていただきました。お天気に左右される因果な商売です。「寅さん」と、あまり変わらないですね。


「薄の穂ばかりに夕日残りけり」
 お彼岸といえば中日がいつも最高に忙しいのですが、何故か今年は十九日(木)が十五夜でしたが、次の二十日が彼岸の入りでした。つまり木曜日から忙しい日々が続きました。お中日はそれなりでしたが、その前までがよく売れました。ありがたいことでございます。お寺様のお施餓鬼のご注文も相変わらずでして、こんな忙しさを私は一体、あと何年続けられるか、多少の不安を抱えての繁忙期でした。 
イベント会場となる戸長屋敷正門です。
 昨日は定休日でしたが、お施餓鬼の大口ご注文を納品後、お店は休ませていただきました。未だ彼岸は明けてはいなかったのです。しかし、11月のイベントの打ち合わせもあり、おおひら歴史民俗資料館館長とお会いし、応援の人員や、全体の流れの意思統一などを話し合ってきました。
お店の駐車場の秋桜です。
 どうも、大平町の区長様から、演奏会冒頭にご挨拶が必要ではとのご意見もでました。その割にチケットを取り扱っていますのが皆、旧栃木市内のメンバーだけです。従って、旧栃木市内に偏ってチケットが大半売れており、大平町での浸透が少ないではないかということになりました。イベントの後援として大平町の各種団体が入っております
 区長の挨拶時に町民が少ないのはマズイのでは・・・。なんてことになり、ゴソゴソと動き回りました。
 結果、首と肩にかなりの凝りを感じ、マッサージにかかりました。「強く揉んでね」と頼みましたが、強すぎました。それでなくても回りの悪い首ですが、いささかその首が思うように回転してくれません。相変わらずアホなオッチャンやってます。

 次回は「『もぐさのはなし』織田隆三」様の著書を中心に書き込む予定です。

2013年9月13日金曜日

「秋を彩る・上生菓子」が出来ました。

 お待たせいたしました。流石に太陽様の登場している時間が、短くなっております。夕方6時を過ぎると、薄暗さを感じます。
 当然、朝晩の涼しさは、あの思い出したくも無き酷暑の頃とは、明らかに違います。窓を開け放したまま寝込んでしまうと、先ず喉をやられます。この夏で体力が落ちていて当然でございます。何よりも皆様の日日平安無事なることをお祈り申し上げます。

 さて、季の上生菓子が出来上がりました。秋を彩る、秋を愛でる、その秋を食する、五品が出来ました。いかがですか。
ちょっと食べてしまうのがもったいない(なんて私がいってたのでは自惚れが強すぎます)出来栄えです。全て練り切りで仕上げました。

富山県のおかきのメーカーから届きました。
 晩秋には少し構成を変える予定ですが、しばらくは、錦秋の秋をお楽しみ下さい。
 仕入れ商品も品数が増えて困っておりますが、お客様の「見ているだけでも楽しいわ」の一声で、遠くは四国、大阪、富山から、特に四国からは可愛い、そして、お口の中で溶けるかの如く優しい甘さの和三盆製の干菓子がたくさん入荷致しました。


大阪育ちです。
ちょっとハレーションの写真ですが、暑さを思い出しますか。
ご希望の方や、和三盆の美味しさを知らない方のために、ご試食用の和三盆をご用意いたしました。通常は、ぬれ甘納豆の「うぐいす豆」をご試食用として、一定金額以上お買い上げの方に差し上げております。でも今月中は「和三盆の試食用を」とおっしゃっていただいたお客様にのみ、ご用意いたしました。何しろ一つ一つは小さいのですが、お安い物ではありません。お砂糖と申してもピンからキリでございまして、和三盆は四国でしか製造されない、お砂糖の最高級品でございます。
  京都で見かけますね、と、お客様から言われますが、全て四国で生産されたものを、自社ブランドに変えたりして販売しているわけです。何しろ、和三盆は京都では生産されておりません。





 先日、「邦楽演奏会とお茶会」のご紹介といささかのPRを願いまして、鈴木現栃木市長を、会場となります「おおひら歴史民族資料館」の館長とともに激務の合間の十数分、お会いしてまいりました。市議会開会中でもあり、来年の市長選への立候補を正式に表明したばかりです。誠に実に忙しそうでしたが、それだけに「こんなお時間も必要では・・・」と話してきました。市の広報の方がポスターを囲んでの写真を撮ってくださったのですが、私の写りがイマイチでした。自分の年齢を思い知らされるようでして、折角でしたが割愛します(すごい自己中です)。

          
 
  
  
 しかし、確実に秋の気配が空を見上げるだけで感じます。晩夏と初秋の中間に存在している私たち日本人。世界中が気候の変動をそれなりに実感させられていますが。それでも私たちは、地球という絶妙なる太陽からの距離にて、又、その緯度の関係で、四季という季節を味わうことができます。同じ緯度でも「季節の移ろいって何の事」という、分からない方が世界中にたくさんおります。それが、季節ごとに趣向の変わったお菓子をお召し上がりいただける。このことがどれほど幸せなことか、日常つい忘れてしまいがちですが「日本に四季があることを感謝」でございます。
 これで「福島の汚染水は確実に収束しております」と、日本ではないところで大見栄を切った方がおりますが、信じられないところが、寂しい秋の夕暮れでございます。