2012年1月19日木曜日

「お客様がお店の最高のアクセサリーです」山口瞳

 「そのお店がよい店か、そうでもないかはお客様を見れば概ね判断できる」と、故山口瞳先生から教わりました。
 そして今回の表題の言葉をいただきました。
 贅沢言ってはいけませんが、出来れば上質なお客様で賑わっているお店でありたい、と常に思っていました。お蔭様でその点、かのこ庵のお客様は私自身が判断すべきことではないことを承知の上で、恵まれている、と思います。
 
 居酒屋に限らず、飲食店も同様だといえます。
 「吉田類の居酒屋放浪記」というテレビ番組があります。画家にして、俳人として俳句の同人を主宰している傍ら、あちこちの居酒屋を訪ね歩く番組が、毎週放映されています。呑み氏ならご存知の方は多いと思いますが、昨日の朝日新聞にコラム記事として書いていました。その数多ある居酒屋訪問歴から、彼の経験上の事として「家族連れの客がいる居酒屋は『いい店』だし、女性客が多い店は『肴がおいしい店』だといえる」と。
 
 実は所用があり昨日の定休日に秋葉原に言ってきました。日も暮れてしまい夕飯は栃木に帰るのに都合のよい、北千住界隈のビストロ風なとこで済ませようと携帯で駅近くのお店を検索し、ま、こんなとこなら、と、夕方6時半頃に入って見ました。
 かなり混んでまして、やっとカウンターに席を見つけ、飲み物を注文してから店内をざっと見渡しますと、最大40名程度収容可能な大きさのワインが売りのお店でした。
 しかし6~7割が女性客です。私が席について間もなく満席となり、9時半頃まで呑んでいたのですが、遂に空席は出来ませんでした。凄いですねー。
 勿論、飲み物も料理もうまいし極めてリーズナブルな料金だったことを報告いたします。ただし店名はお教えいたしません。再訪するのに、これ以上の賑わいはどうもと、勝手に思っていますので。それにしても、料理、飲み物もそうですが、店長なのかオーナーなのかは判りませんが、彼の各テーブルへの目配りがすごいのですね。つまり、例えば私はハイボールを呑んでいたのですが、一杯目が私には少し薄めでしたので、二杯目の時に「少し濃い目に」とオーダーしましたが、最後まで(6杯は飲みすぎですね)その濃さが変わりませんし、各テーブルでのお客様の反応つまり、何かオーダーしそうな雰囲気をいち早く感じ取りそこへ向かうのですね。店員が5~6名いましたか。ちなみに、少し濃い目のハイボールの料金は通常の表示されている私には薄めの物と同じでした。
 いやはや、美味しい物を食べながら、呑みながらいい気持ちにさせられ、勉強になりました。まだまだ自分の仕事に対して見直すべき点を教えられました。

地元の飲食店をそんなに知っているわけでは有りませんが、あの料金で、あの料理で、ワインだけでなく各種の飲み物がある、そして気配りが出来ているお店は残念ながら私の知る範囲には有りませんでした。
これ等のスナップはちゃんと了解を得て撮影したものです。
お隣のお客様も料理は綺麗に召し上がっておりました。
  本日のカキコミはあほな菓子屋のオッチャンの
居酒屋放浪記の巻でした。



0 件のコメント:

コメントを投稿