2012年8月19日日曜日

「水櫛に 髪しなやかや 花芙蓉」中村汀女

 ご無沙汰でございました。
 残念ながら、疲れのなかなか抜けない歳となりました。
 草臥(くたびれ)ているところへ、連日の残暑でございます。ご勘弁の程。
 ほんまに、連日の雷雨にも関わらずこの暑さでございます。皆様、くれぐれもご自愛ください。

 本日の「天声人語」に、「向田邦子」様のエッセーが所収されておりました。
 「唐突だが向田邦子さんのエッセーが脳裏に浮かんだ。その涼やかな一節。『水羊羹の命は切口と角であります。宮本武蔵か眠狂四郎が、スパッと水を切ったらこうもなろうかというような鋭い切口と、それこそ手の切れそうなとがった角がなくては、水羊羹といえないのです』。見事なセンス、水羊羹を買いに走りたくなる」。
 写真は、かのこ庵の水羊羹でございます。残念ながら、「青竹筒入水ようかん」は間もなく終売となります。お蔭様で本年分の竹筒が無くなりました。写真の水ようかんはもう少し、残暑の有る間は続けます。
 しかし申し訳ないのですが、明日から3連休つまり、かのこ庵の夏休みでございます。今回はこれという用事もなく、予定も無く、孫との約束もございません。お暇な方、こんなオッチャンでも、ま、いいかとお思いの方はまだ充分に間に合います。ご連絡くだされば、お食事くらいはお付き合いできます。ただし、40代半ばまでの女性限定で受付けいたします。
 多分、どなたからもメッセージは来ないでしょうが。
 でも、もしや、と考えている時間だけでも暑さを忘れさせてくれるなら、一興ですよね。今回の写真は、ご近所の芙蓉と、青空を今まさに覆わんとする雷雲です。
 相変わらずですが、賑やかになってきた、かのこ庵の駐車場の草花、特にコスモスがもう少しで咲きそうです。
 と、お店北側の建物とアスファルト面のわずかな隙間に咲いた百合と芒です。
 含羞草(おじぎそう別名ミモザ)の葉っぱは元気ですが、淡い紅色の小手鞠のような小花は、写真を乗せるほどの元気がなくなってまいりました。
 しかし、ミモザを含羞草とは、日本人の感性のよさを実感させられます。
 「含羞草 眠れば明日を 楽しみに」南魚。
 もう一句。「草山や この面かの面の 百合の花」虚子。

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