2012年12月6日木曜日

「星野遺跡資料館」からぐるりと・・・


星野の山並みです。
  前回「おおひら歴史民俗資料館」に関してカキコミしましたが、その中で市内の資料館が「それぞれに寂しく主張していますが・・・」と書きました。実はその他の資料館について、多分そうだろうという予想のもとに書いていました。
縄文前、中期の遺跡跡
下野国庁舎、前殿
 実際はしばらく訪れてはいなかったのです。どうも気になりまして、ちょっと定休日ながら用事があったのですが、「星野遺跡資料館」から栃木市内を飛ばしまして「国庁舎」、「しもつけ風土記の丘資料館」、「下野薬師寺歴史館」を訪ねてまいりました。
 「星野遺跡資料館」は土、日だけの開館でして、風はありましたが暖かい陽を背中に浴びつつ、誰もいない
「風土記の丘資料館」外観
縄文前期の遺跡跡を拝見してきました。次に同じく開館はしていたのですが誰もいない「下野国庁舎」を、次に「しもつけ風土記の丘資料館」、そして「薬師寺」と見学してまいりました。
薬師寺

 「国庁舎」は綺麗に、というほどではありませんがスッキリと整備されておりました。
 ただこれで何回訪れたでしょうか。相変わらず静かな、まさに静かな佇まいのままです。「薬師寺」は外装を一部修復中でしたが、これはこれで落ち着いたなかなかの風情でした。「六角堂」の周りには足元にたくさんのどんぐりが落ちておりまして踏みつけるのが畏れ多いような感じです。梅林があるのですが、たくさんの蕾をつけておりました。しかし咲くにはまだまだ時間が必要なようです。
 これらを拝見しながらのそぞろ歩きは、初冬の中、実に幸せな気持ちにしてくれます。今回ご紹介している施設等は全て、主要な幹線道路からは脇道に入ったところにございます。従って当然、車の騒音もおしゃべりなオバサマ軍団にでも出くわさない限り、静謐という言葉がぴったりのいい気分を味あわせてくれます。
 入館料は「風土記の丘資料館」が100円でしたが、あとは無料です。お金のことを言ってはなんですが、申し訳ないような時間と空間と、その資料群を拝見させていただいての金額としては申し訳ない気がします。
 しかし それにしても少しは賑わいも、と思ってしまうほどです。
 なにしろ、各施設の展示品は相当に立派なものがあります。栃木県は各地に前方後円墳を始めとして、いろいろな形の遺跡が残されております。特に「東山道」の街道近くから歴史ある品々が出土しております。古代からの日本の中央部に沢山の人々が生活してきていた事、それも裕福さを感じさせてくれる、又、かなり高貴な方たちが居たことを実感させられます。
 ただし正直なところ、これだけの似たような展示品を集めた資料館がこの栃木を中心としてあちこちにある訳です。
いずれも、「賑わい」は必要不可欠なものとも思いません。
が、もう少しこれらの存在を知っていただく工夫を行政は対処するべきとは、差し出がましいですか。
 個人として、どうも「歌麿」に興味を殆ど感じないものですから尚の事、これだけの歴史を放置に等しい扱いをしていることにやるせない寂しさを感じてしまいます。
 穏やかなお天気の日に、お時間にゆとりがございましたらとっておきの散策コースとして、ご紹介方々、おすすめ申し上げます。
 「歴女」と呼ばれる方達にはたまらないはずです。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿