2013年11月16日土曜日

「蛇行する月」桜木柴乃

 「邦楽演奏会とお茶会」の疲れが出てまいりました。
 一昨日の夜、閉店後にお店の照明が一個切れていることに気づきまして、脚立に乗って交換が終わったところまではいつもの私だったのです。しかし、降りるときに足を踏み外しました。
 結果、打撲で済んだのが幸いでしたが、それでも昨日からあちこち痛みが出てきてます。相変わらずアホなオッチャンやなあ、と滅入っております。昔やったらそんなことありえへんはずでっせ。
 ボヤキの書き出しです。
 

 ケーブルテレビの取材もありましたが、昨晩のCC9のニュースの中で取り上げられておりました。終りのところで、インタビューに訳の分からないコメントをしているのが私、アホなオッチャンです。
 こうしてみると、年齢を実感させられます。でも、仕掛人としては最後まで勤め上げねばなりません。当然、ですね。
 沢山の方や、各種団体の方、そして何より会場をご提供くださった「おおひら歴史民俗資料館」のスタッフの方にこの場にて厚く御礼申し上げます。今回のイベントでは、また新たな知己を得ることが出来ました。これも一つの効用かと思います。
 何はともあれ詰めかけてくださいましたお客様に改めて御礼申し上げます。

 合間を縫って何冊か読了した本がございます。直木賞作家の受賞後の第一作「「蛇行する月」桜木柴乃さんです。受賞後の第一作は、肩の荷が下りたかのごとく、結構気楽な雰囲気の作品が多いのですが、いかがでしたでしょうか。楽しめることは保証いたします。そんなに分厚い本ではありませんので、内容は書きませんがお薦めしておきます。しかし、実は書き込み途中でそのままになった投稿が一個ございます。連城三紀彦様がご逝去なさいました。桜木柴乃さんのこの本を読んでいる途中でした。連城様のご本も少なからず(全てとは言いませんが)読んでおりました。
 私より二歳もお若い方でしたが、病に勝てませんでした。それ故に寡作な方でしたが・・・。残念の一言です。
 そこで柴乃さん読了のあと、連城三紀彦様の「恋文」を続けて読みました。直木賞受賞作でございます。「哀切な抒情の世界に展開するネオロマンの作家」として以後、注目の人でした。

 そこで、両作には共通するものと、時代でしょうか、違いが感じられるものがございました。共に、男女間の事を中心に話が流れていくのですが、連城様には激しいというより、抑えた感情表現のシーンが続きます。それが又、重層音となって引き込まれていくわけですが、最近の作家さんとの違いがそのあたりにあると思います。
 勿論、柴乃様の作品にも、その表現に素敵な個所があることも事実です。本作品の最後の最後をお読みください。
  「夜の底で輝いている色とりどりの電飾がぼやけた。
    視界に、図書室の窓から眺めていた夏の湿原が
      広がってゆく。
      どこまでも緑だ。
   湿原を一本の黒い皮が蛇行している。
   うねりながら岸辺の景色を海へと運んでいる。
       曲がりながら、ひたむきに河口へ向かう。
   みんな、海へと向かう。  
   川は明日へと向かって流れている

 どうも連城様の抒情性に近いものを感じます。「過ぎ去った思い出に苦笑いしつつ、なお人は誰かを愛さずにはいられない・・・。」

 実は 、このところ、思い出せば30年以上前によく聞いていた「水越恵子」にはまっています。ユーチューブで、中島みゆきの曲がかなりの数で実写版が見られます。主なところを見終わった後で、唐突に水越恵子さんを思い出し、クリックすると出てくるのですねー。実は、レンタルショップなどに出かけたときは(滅多にゆきませんが)、CDの一枚もないかなあ、なんて思って目は彷徨ってはいたのです。あるわけないですね、こんな地方のショップには。それよりも、貴方、貴女はご存知ですか。私の年代に近い方なら「Too far away」とか「ほほにキスして」なんて一度はお聞きになったかもしれません。結果、・・zonから買ってしまいました。
 少し長くなりますが、「めぐり逢いすれちがい」という曲が好きでした。歌詞に惚れたのです。
 〚愛し方が下手ですね 誘い方も無茶ですね
  女の心こわれもの
  あなた知らないのですか
  今までの誰よりも 
  あなたとても若いから
  私の心の歴史 気付いて(築いて?)ほしくない
   (中略)
   男はお酒でごまかし 女は泣くより他に
  自分のだまし方知らず
  街をさまよい歩いて
   はずした指輪のあとの
   ぬくもり冷えないうちに
  声をかけてくれた人 あなたは若い人
  ふられふられては待ちぼうけ
  捨てて捨てられて泥まみれ
  きれいごとだけの恋愛を
  あなた信じますか
  めぐり逢いすれ違い 人生そんなものよ〛

  今回の書き込みは随分と長くなりました。
 渡辺淳一様ではありませんが、「所詮、この世は男と女」。
  ボケオッチャンの色ボケも少し進行しておりますようで・・・。
 私の窓口は広すぎますね。

  ついでといっては何ですが、冲方丁(うぶかた とう)の「はなとゆめ」が、本日手元に届きました。随分と清少納言に関しては承知はしていたつもりですが、新たな清少納言像が出てまいりますことを期待して読み始めます。従って私めの「清少納言論」は今しばらくお待ちください(誰も待ってないやね)。

   
  
 
 
 今朝、栃木県特別支援学校様のバザーがございまして、芋ようかん他おまんじゅうを含めて700個程、納品してきました。教室の一部屋をかのこ庵のコーナーとして販売してくださいます。
毎年恒例なのですが、午前中に完売というありがたいお得意様です。

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