2012年2月12日日曜日

「菜の花忌」

 司馬遼太郎先生が亡くなったのは丁度、十六年前の今日2月12日でした。
 全ての作品を読んだわけではありませんが、相当数の著書が我が家にはあります。
 歴史ものなら「司馬先生」、時代物なら「藤沢周平先生」、現代物なら当然ながら「山口瞳先生」、「開高健」先生の作品が私の好みでして、鎮座してます。私の年代なら平均的な所でしょうか。他には、短編の名手と勝手に呼んでいますが、「神吉拓郎」様の著書の中での食べ物に関わる作品が好きですが、いずれもお亡くなりになった方ばかりです。
 司馬先生の「坂の上の雲」は昨年末までNHKで時間をかけて放映されていましたが、楽しく拝見させてもらいました。
 余りTVを見ない私ですが、録画して拝見してました。
 しかし、時代考証というか、当時の人物像を描くことは大変なことでして、どちらにしても「全面的にその評価は正しい」と全ての人が納得する訳では有り得ませんし、好き嫌いや、偏見に近いものが含まれてきます。「坂の上の雲」における乃木大将への評価が分かれますが、どちらが正しいかはあの明治時代中期の人物像でさえ、固まらないのですから無理もありません。突然ですが、弓削の道鏡は、1,242年前に栃木県下野市にある当時日本三大薬師寺に数えられたその薬師寺に配流され二年足らずで没していますが、道鏡を余り良く言う歴史家は少ないといえます。
しかし、この写真は下野市の薬師寺跡ですが、こちらには「道鏡を守る会」というのがあるそうです。元「しもつけ風土記の丘記念館」の館長さんから最近教えていただきました。確かそのことに因んだ催しが今日開かれているとか。何事もその人の立ち位置によって、歴史上の人物は評価が変わるようです。
 今回、カキコミする予定の事柄からは少し話はそれますが、司馬遼太郎先生が敗戦を迎えたのは栃木市に隣接する佐野市でして、陸軍戦車隊の一兵卒として佐野市に駐屯しておりました。「これが戦車と呼べるものなのか」という様な薄い鋼板で覆われた乗り物だったようです。以前、サイパン島を観光した時に、日本軍の戦車なる実物の残骸を見ましたが誠に情けなくなるというのが実感でした。

 本日、かのこ庵の商いに於いて少なからず大切な立場の方の告別式があり、先程、参列してきました。その他に、面識のあるお二人の方の訃報をお聞きしております。
 どうも、このところお亡くなりになる方の数が増えているといえます。どちらの斎場も告別式がかなりの混雑状態、といって良いような感があります。昨年からのあれこれ、そして例年にない寒さが人間の体力まで削いでしまっているのでしょうか。
 斎場内での読経を聞きながら、亡き方々の面影が次から次へと浮かんで来てしまう今日の告別式でした。どうもこのところ調子が出ないのには、以上のようなあれこれが関係しているのかもしれません。しかし、数日前にかのこ庵の計理士との話の中で正直、叱られてしまいました。「この時代、何事も前向きに考えないといけません。確かに何時になったらこの日本がよくなるか、好転するかは分からないが、貴方は80歳まで現役で仕事するぞ、の気持ちを持ちなさい」と。確かにお店が有って、製菓業に必要な機器がそろっている事自体が有り難いことなのでしょうし、よいお客様に支えられてもいます。
 私に定年はないのですから、身体に鞭打つまではいずれにしても仕事があること自体を感謝すべきかもしれません。     少なからず、未だ老いぼれたくはない私です。

 先日の定休日に私と同姓の福田栃木県知事にお会いしてきました。ただし、県庁舎の出入り口ですれ違っただけの話です。県庁舎の最上階のレストランの食事がうまいとの評判をお聞きしまして、ランチを食べてきました。結論から言いますと、決して不味くはありません。しかし、あの大きな建物の県庁舎にて働いていらっしゃる方は千人単位と思いますが、皆さん職員食堂なんでしょうか。
 いささか閑散とした感じで、春近き陽射しだけが暖かく差し込んでいた、との印象が強すぎました。今回も何となく明るい話題が少ないのですが、せめて写真だけは広々とした栃木県の早春の風景でお許し下さい。
 栃木県立博物館の庭園です。本来は大きな池が眼前に広がるのですが、丁度水を抜いて何らかの処置をしていたようでしてご承知下さい。



 2月4日は恥ずかしながら、最早数えたきもなき誕生日でございました。
 どうも、最近はワインが苦手になってきたようです。これからが明日に残るぞ、というのがようわからん状態に陥りやすいのですね。特に、日本酒やワインの呑み過ぎた翌朝はウイスキーや焼酎とは違うようで辛い時が有ります。
 しょうもない呑兵衛のオッチャンとなりました。
  サントリーのホームページからの借用写真です。バレンタインもすぐですね。わてには何も関係ありゃあせんようになってしまいました。    

何が言いたいのか分からないカキコミですね。ごめんなさい。

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