2012年2月18日土曜日

「花酔ひ」村山由佳 Ⅱ

 「恋ではない、愛ではなおさらない。  
   もっと身勝手で、もっと純粋な、何か」

 「花酔ひ」における帯カバーのキャッチコピーです。
 人は獣ではない。理性を持った生き物でもあるはず、か。
 しかし、それこそ分かっていながら、十分な分別を持ちうる年齢にもなって、尚、道を誤る。人の倫を。承知の上で。
 分からない人には、又、出会ったことが無い人にはどうにも説明できないかもしれませんが、貴方・貴女は信じられますか。「赤い糸」の存在を。体裁よく言えば「素晴らしい出逢い」が存在することを。又、一度は切れたはず、と思ったはずの糸が、切れてはおらずに偶然なのか巡り逢ってしまう事が有る事を。
 若かろうが歳を取ろうが関係ないのです。
 「あの時は若かった」では済まない何かもある、と私は信じています。
 それ程に、己を見つめそんなに大袈裟な程のこれまでの越し方を振り返って書いているわけではありませんが。

 と、書いてきましたが、「おみくじ」に「恋愛ーおのれの心から苦しむなり。秘めよ」などというのはありなのでしょうか。
 それよりも「鉄紺の大島に、淡い藤色の鱗紋の帯を締めている。帯揚げ帯締めもそのへんにあったものをひょいと取って巻きつけたかのようなのに、これ以外の組み合わせはないと思えるほどしっくりおさまっている・・・」。この辺の描写は新たな知識欲を喚起させられます。
 しかし、これらの事は「ハッピーエンド」は無き事と覚悟をすることが必要でしょうが、その場、その時においてそれを持ち出したり、思い起こさせたりするのはこれも無理が有ったりすると理解もしますが、承知の上でいても、背中を押されたかのような言い訳を考えるのも、浅はかな人間の業ですか。

 陽射しに少しは暖かきものを感じても不思議ない時候になりましたが、昨日は朝起きたら車にうっすらと白いものがカバーをかけたように覆われていました。
 そして昨夕、日中は晴れ間も有ったのですが、薄暗くなった途端に牡丹雪、しかもめちゃ激しく振り出しました。
 今現在、残雪は少なくなりましたが、冷たい風が吹いています。4メートルを越す豪雪に見舞われております地域の方も居ります。この寒さに文句をつけてはあちらの方々に叱られます。でも、それを承知ですみませんが、綺麗だなと感じ入っていた己が居りました。
それらのスナップ写真です。

今朝の路面凍結の中での車出しにはいささかてこずりましたが、満開の桜が咲いてしまったかのような我が家の前の今朝の借景です。
 

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