2011年5月12日木曜日

「濃き影を抱きて新樹並びおり」 高浜虚子

 5月九日から十一日まで三連休を、実に五年ぶりでとりました。
 もっとも、二日目午前中は少しですがご注文もあり、又、昨日は
合羽橋への買出しという訳で、完璧な休みは無理でしたけど、精
神的には疲れが取れた連休でした。
 五月八日は午後、壬生町の獨協医科大学病院に知人のお見舞いの為
訪れましたが、銀杏並木でも有名な病院です。新緑の青葉、若葉の並木
道は色々な光が乱舞して見えます。しばし、思索の時間を過ごしました。

 折角の休みです。少し足を伸ばしてある所の(場所はひみつ)スミレが
群生しているお庭を拝見してきました。こんなに沢山のスミレが咲いてる
のをみたののは生まれて始めてです。
 











同じお庭で。

            今回は、皆様も少し、癒されましたでしょうか。

2011年5月6日金曜日

「みやこには ききふりぬらん ほととぎす せきのこなたの みこそつらけれ」続後拾遺

 藤原実方朝臣集より。
  「みちのくにに五月ばかりに、ほととぎすのきこえざりければ、人にきこえし」として
  表題の和歌がありました。何かつながるものを感じましたので使わせていただきました。
             お店の前のサツキです。間もなく花が開きます。  
 五月の節句も無事に、そして、意外にも(?)お客様の数、売上げが共に昨年対比
大幅に伸びて終了しました。ただし、欲を言ったらキリありませんが、客数の伸びほど
には売り上げ増にはなりませんでした。つまり、以前でしたら「少なくてごめんなさい」と
いうお客様でも最低、柏餅なら五個はお買い上げになったものです。でも昨今はコンビ
二感覚とでもいいましょうか、ご自分がお召し上がりになる数だけ、お買い求めになる
 お客様が増えました。
客単価は下がりますけど
勿論、一個でもお客様です。









「さしも草」もかなり
生長してきました。


 ところで、「丸い形の柏餅は、柏餅ではない」というカキコミをつい先日致しましたが、
驚きました。沢山の方が読んで下さっておりまして、以前は「平井焼」関連のカキコミが
トップでしたが、あっという間にその3倍の方が訪れてくれました。ヤフーやグーグルで
「丸い柏餅」として検索すると、どちらもトップで出てきます。皆さんそれなりに疑問を感
じていたということでしょうか。それが少しは客数の増加にも貢献したという事であれば
「酔眼日記」の顔が立ったといえます。有難うございます。
            お店の前の方の庭から、かのこ庵をパチリ。

2011年5月3日火曜日

「鯉の吹流し」

「・・・(略) で、私は歌いつづけた。
『橘香る朝風に、高く泳ぐや、鯉のぼり』

 私は五月人形というものが好きではない。桃太郎も鐘馗様も安っぽい。三月の雛人形には
かなわない。やっぱり人形は女の児のものだろう。鯉の吹流しはいい。あれは実にいい。さっ
ぱりとして、勇壮で、馬鹿ばかしい。無意味で、美しい。私は鯉のぼりの無意味には、意味が
あるはずだとおもっている。」
       
      直木賞作家  故 山口 瞳先生  「人生論手帳」より

 私が敬愛し私淑する、山口先生が書き残した御本から抜粋し掲載しました。
 ところで、実に「鯉のぼり」を挙げているご家庭を見ることが少なくなりました。
 親と同居する若夫婦が少ないのでしょうが、変わって、栃木市の中心部を流れる巴波川に
 かわいい、小さな鯉のぼりが沢山泳いでいます。
 川の中にも沢山の鯉が泳いでいます。
 先程から小雨が降り始めました。
 鯉のぼりに降りかかる涙雨のようです。
 
 さて、しつこいかもしれませんが、全国で一、二位を争う大手の量販店様の折込チラシです。
 どなたか、商品本部の人を知っている方がおりましたら、このブログをご紹介下さい。
  本当は簡単なことですが、一手間かけて、柏の葉に包む込む前に、手のひらで成型して
 あげるだけでも、随分と違うのですが。それがいやなら、せめてお餅を葉っぱで隠しましょうよ。

2011年5月2日月曜日

名残の春を・・・

 恥ずかしき事ながら、自作の水彩画をアップします。
 如何ですか?
 雑木林が好きで、
 特に新緑の小径を
歩いていると、心が
詩心まで導き出してくれる
ようです。
 何処の雑木林も余り変わらないと
お思いでしょうが、新緑の色の
濃淡や、枝ぶりにあたらしい
出会いを見つけることが出来ます。 

 どうも趣味の多い人だといえます。



大平町の「やすらぎ」さんへお届けの際
庭に咲いていた「ハナミズキ」をパチリ。
 「やすらぎ」さんもそうですが、「旧栃木市内でお魚の美味しいお店を教えてください」と
お客様から、よく聞かれます。ただ、何しろ栃木県は海無し県でして、本当の意味で
魚介類の鮮度が自慢の店は少ないのも事実ですが、この「やすらぎ」さんともう一軒
だけ自信を持ってご紹介できるお店があります。
 本当はもっと以前にご紹介するつもりでしたが、何しろ 3.11以来、何でも書けば
いいという雰囲気にもなれず遅くなりました。本来は鮮魚店がスタートの「まごころの
味『ゆたか』さんです。つい最近も、CATVの番組でも紹介されていましたのでご存知の
方も多いと思います。素晴らしく美人のママがいることを付け加えておきます。
   私がこんなに色々とお店を紹介してますと、  
  昔はともかく、グルメにして、又、飲み歩いて
  いるようにとられそうですが、確かに酒量は
  減りました。かといって、夜、出歩くことも誠に
  少なくなりました。
                            刺し盛りは絶品です。                                                                                       
     
                    ところで、何日か前に、「丸い柏餅は柏餅ではない」と書きました。
          和菓子店の職人としての、矜持も無いのか、と。
                しかしどうにも、驚くと共に、あきれた写真を掲載します。
                   社名は出しませんが、余りにも堂々としていて言葉を失います。
折り込みチラシの写真です。

2011年4月28日木曜日

「言ひのこす用の多さよ柿若葉」 中村汀女

 連翹が好評でしたので、夏の季語になりますが「柿若葉」から一句。
 つやつやとした萌黄色の柿の若葉は初夏の色かもしれません。
 
 いよいよゴールデンウィークに突入です。2週間休み無しで仕事です。
因果な商売で、皆様がお休みのときが書き入れ時なのです。その後、
連休の予定です。かくして、本日はここまで。
 
 我が家の裏側から撮りました遅咲きの桜が奥に見えます。
 そして、手前がタンポポです。
 なんと! 我が家の駐車場と
道路の境に花一輪。 移植する
ほどでもなく何日の命となるで
しょうか。
 今夕、自宅に戻ってまだ無事
でしたら、移植します。
 どんな小さな命でも、救える
ならば、という気持ちが強く
感じる昨今です。

2011年4月24日日曜日

「MR.WILSON」 のCDが見つかりました。

 ジャズばかりで一日が過ぎていた学生時代。ピアノトリオが好きで特に、テデイ・ウイルソン
にはのめりこんでいました。あれから何年経ったでしょうか。先日、中古販売の店で偶然に
出逢っちゃいました。
 1935年頃から50年代にかけて活躍した
プレイヤーの一人です。軽快にして力強い
ビートに痺れたものです。






 店内には4個のスピーカー、作業場には2個のスピーカーが設置されていますが、
数年前からクラシック専門にBGMを流していますので、朝、まだ誰も出勤してこない時間
にボリュウムを上げて仕事をしています。

 今日、流しているのは「The Glenn Gould Edition Bach」です。Preludo NO.13の軽さがたまりません。グレン・グウルドにはクラシックとは思えないジャズっぽさを感じます。総じてピアノ曲が中心に、ということはピアノが好きなんですネ。協奏曲を含めて、癒しの名曲を流しているわけですが、時に
レジの前で、会計をしようとしているお客様が突然、固まったりします。ご自分の好きな曲が流れているのに気づいたりするわけです。栃女高はご近所に有りますのでよく生徒さんが立ち寄ります。
 欲しい商品を見つけながら、リズムに合わせて身体をゆらしています。
 「和菓子店にクラシックは会いますね」とおっしゃられたお客様が何人もおります。
 音楽っていいですねー。
  あの内省的雰囲気たっぷりのBill Evanceも語っています。
 「心を豊かにする、これこそが音楽の効能なのです」と。

 ここまでカキコミしてきて気づきました。今やCDなどはネットでショッピングですよね。
 中古も新品もいくらでも検索可能なのでした。私はまだアナログおじさんですね。

夏初月(なつはづき) 四月の和名です

 今日、四月二十四日は昨日とは一転、快晴の初夏を思わせる陽気となりました。
 四月の和名は「卯月」が一般的ですが、他にも色々ありまして「花残月(はなのこり
つき)」、「清和月(せいわづき)」、「卯花月(うのはなづき)」等ですが、まだあります。
 ある業者のカレンダーから教わりました。

 かのこ庵店内のショウケースの上にも、夏の商品が並びました。この写真の商品は
すべて四国から取り寄せた「和三盆」です。
 「和三盆」は四国でしか生産されませんが、このメーカーは季節ごとの商品に力を
入れていますので、つい先取りして仕入れてしまいます。食べるのが惜しいような、
見ているだけでも楽しくなるような商品です。

もうすぐ五月の節句です。

大阪から仕入れた節句の商品は残り少なくなってきました。
そのかわりにと「金平糖のあじさい」が並びました。