2011年5月3日火曜日

「鯉の吹流し」

「・・・(略) で、私は歌いつづけた。
『橘香る朝風に、高く泳ぐや、鯉のぼり』

 私は五月人形というものが好きではない。桃太郎も鐘馗様も安っぽい。三月の雛人形には
かなわない。やっぱり人形は女の児のものだろう。鯉の吹流しはいい。あれは実にいい。さっ
ぱりとして、勇壮で、馬鹿ばかしい。無意味で、美しい。私は鯉のぼりの無意味には、意味が
あるはずだとおもっている。」
       
      直木賞作家  故 山口 瞳先生  「人生論手帳」より

 私が敬愛し私淑する、山口先生が書き残した御本から抜粋し掲載しました。
 ところで、実に「鯉のぼり」を挙げているご家庭を見ることが少なくなりました。
 親と同居する若夫婦が少ないのでしょうが、変わって、栃木市の中心部を流れる巴波川に
 かわいい、小さな鯉のぼりが沢山泳いでいます。
 川の中にも沢山の鯉が泳いでいます。
 先程から小雨が降り始めました。
 鯉のぼりに降りかかる涙雨のようです。
 
 さて、しつこいかもしれませんが、全国で一、二位を争う大手の量販店様の折込チラシです。
 どなたか、商品本部の人を知っている方がおりましたら、このブログをご紹介下さい。
  本当は簡単なことですが、一手間かけて、柏の葉に包む込む前に、手のひらで成型して
 あげるだけでも、随分と違うのですが。それがいやなら、せめてお餅を葉っぱで隠しましょうよ。

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