2011年10月17日月曜日

秋の新作、上生菓子「菊の宿」

お待たせいたしました。先ずは写真をご覧ください。
如何ですか?
本物の栗の葉(食べられますが美味しくありません)の上に、こしあんを練り切り
あんで包み、大納言とウグイス豆のぬれ甘納豆をのせ、更に葛で包み込みました。
葛の中には食用の菊の花びらが舞っています。手間ひま掛けた、そして何より季節
感を感じていただける和菓子では、と自負しております。
葛といえば夏のお菓子の代表選手ですが、こんな使い方もあるのです。
食用菊の量や、練りきりの色上がりに自信が持てず、時間が掛かってしまいました。

新栗が入荷しました。台風の影響も、時間差があり、美味しく仕上がってきました。
「新栗たっぷり『栗蒸し羊かん』」好評発売中です。

もう一品、「黒豆大福」も好評、復活です。粒あんの中にふっくらと炊き上げた黒豆が
入っています。お客様からは催促されていたのですが、やっとお店に並べることが、
できました。が、11月末で一時中止します。
12月からは「元祖いちご大福『苺の娘』」のスタートです。
ところで、昨年、県内の某市にて「元祖いちご大福」のポップを拝見しまして、
店内に入りお聞きしました。「いちご大福はこちらが元祖なんですか?」と。
すると店主らしき人曰く「そだ、このあたりでは俺んとこが初めてだ」という返事が返ってきました。
成程、そういう解釈もありですかと感心したのを覚えています。
ま、話をこじらせる気もないので早々に出てきました。

相変わらずお店はさほど忙しくはないのですが、学校関係、お寺様関係から、
大口のご注文が入っています。
茶華道協会様からも、更には新規で足利の高校様から大口の薯蕷まんじゅうの
注文も入りました。
こんな内部の話をカキコミしてはいけないのでしょうが、誠にありがたく、
老骨に鞭打つ感じで働きます。
若くはないけど、年寄りでもないぞ!の気分です。

ご近所の柿です。いい色をしてます。    
でもよく判りませんが多分、渋柿だと思います。
何しろ誰も採ろうという様子がありませんので。
もう随分と昔の話になりますが、
奈良の法隆寺近辺を散策するのが好きでした。
いや、今でものんびりと散策したいのですが、一寸遠いかなあ。
南大門から東大門を抜けて、普通は「夢殿」に向かうわけですが、東大門を抜けて直ぐに左に曲がり土壁の法隆寺境内の外の狭い道を歩いていくと、今でもあるかどうかさっぱりわかりませんが、茶店というよりは喫茶店がありました。
そこで食べた柿の味だけは今でも思い出します。実に軟らかさが程よく、尚且つ
美味でした。いけるならもう一度行ってみたいなあ。
同じくご近所の、すみません、名前がわかりませんが可愛い果実をつけた木がございました。お判りの方はそっとお教え下さい。

私もしつこい性質ですが、店の前のプランターに、いつの間にか、又しても周回遅れの百合が、パッチリと目を覚ましたかの如く花開きました。
ま、いいか。

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