2013年4月4日木曜日

「まん丸い『かしわ餅』は菓子職人の矜持が問われています」、「ハナニアラシノタトエモアルゾ」

 今朝の「天声人語」には《花発(ひら)けば風雨多し/人生別離足る》と、唐の詩人、于武陵(う ぶりょう)の詩の一節が紹介されておりました。これを《ハナニアラシノタトエモアルゾ/「サヨナラ」ダケガジンセイダ》の名訳をなさったのが井伏鱒二先生だったとは恥ずかしながら知りませんでした。
 

 二日続けて桜花を散らす風雨がありました。
 おかしな気候にもだいぶ慣れてきた感じもしてましたが、しかし残念ですね。雨に濡れた歩道の花びらは寂しさを感じます。これも人生ですか。夕方には一部青空が見え出しまして、日没時にはなんとも美しいようでいて、なにか不穏な雲の流れに、素直になれない己を発見してました。
 実は、一昨日は時々晴れ上がりまして、穏やかな桜日和だったのです。お届けが数箇所あり、ついでにあちこちの名所を撮ってまいりました。
 明日は県立高校様の入学式がございます。卒業式同様、全て朝8時半の納品です。今日、明日はお天気はもちそうです。市内のどこの小中高も、桜は開ききっております。桜吹雪か、桜の花びらの絨毯の上を通っての入学式となりそうです。
 

 今回は(多忙を理由にしてばかりですが)ここまでです。
暫くぶりでこいのぼりの上がっているお宅を拝見しました。
 春ならではの写真にてお許しください。

 おっと、肝心なことを書き忘れるところでした。
 
 先週から「花見だんご」、今日から「かしわ餅」の販売を開始致しました。まん丸いかしわ餅ではありません。「こしあん、粒あん(さしも草使用)、味噌あん(京都白味噌使用)」の三種類です。うまいか不味いかは別問題です。
 手抜きをしない全て手作りの、兜の形を模した「かしわ餅」です。和菓子作りの職人としての矜持を持った商品です。



 
   一個百三十七円のかしわ餅。相変わらず価格据え置きのままにて販売しております。
それよりも、和菓子の何よりも大切なことは季節感です。
日本という私たちにとって、地球上、誠に素晴らしい地政学上のポイントに住んでいるものとして、その四季をおろそかにしては、罰が当たります。

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