2011年5月28日土曜日

「悠々として 急げ」 開高健

 関東地方は昨日から梅雨入りだそうです。
 どんよりとした空模様が続いています。
 火曜日の午後から水曜日の午後までは、嘘みたいに快晴だったのですが。
 実は、幹事役を引き受けていた旅行があり、とても出かけられる環境では
無かったのですが、とんぼ返りに近い状態で、那須にいってきました。
 愛子様のご紋となる「五葉つつじ」が少しだけ咲いているのを見かけました。
 清楚にして、気品ある白さは、普段、吹き付ける那須下ろしの強風を受けて
いながら、凛としたものを感じさせてくれます。
 
 水曜の夜、お通夜、そして告別式と忙しい日が続きました。
 生老病死。自分の年齢になると、身辺に色々とその手の沙汰が増えてきて
いる気がします。どういう方々がとは、ここでは書きませんが、在りし日を偲ぶ
ことの多いことに、又、その流れの中での出来事に思わず驚き、そして結果と
して眠れぬ夜を過ごす日々です。
 故山口瞳先生の作品の中から今年、出版された「追悼1・2」と題するご本が
有ります。追悼文の名手とはおかしな表現ですが、故人を誉めるだけではない、
人間性や、その故人の内面を書き、涙する先生の冷徹にして、暖かい目線の
作品の中に、表面しか知ろうとしていなかった自分を発見します。
 しかし、余計な事ながら「故人の人生は振り返りますと、幸せであったと言え
ると思います・・」。と言う様な、告別式での挨拶を聴かされますと、これまでの
我が身を振り返った時、決して誉められるような人生ではない、ということは、
迷惑をかけたかも知れないし、心配ばかりをかけてきたのではないかと先ず
思ってしまい、先程の言葉は私には使えないなーと思ってしまいます。

 私に出来るのは以下の写真のごとく、ひっそりと筆を取ることくらいでしょうか。
 しかし、恥ずかしげも無く、又、ご紹介しちゃいました。
 

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