2012年10月28日日曜日

「大阪維新の会、公約素案」について

 石原都知事、80歳での果敢なる転進というか、決断には相当なお覚悟があってのことと己と比べて、そのお若さに敬服申し上げます。
 勿論、オリンピックやその他の難題を投げ出したわけではなく、何一つ進まない現在の政治、政治屋に対する強い憤りが根底にあるだろうことは、推察できます。「俺がやらずに誰がやる、五輪や尖閣は国会で決める」の心意気と、まずは前向きに感心させていただきます。
 第三極の結集、必要でしょう。そして、やはり数は力となるでしょう。
 あえて多くは書きませんが、それでも、但し書きを一つだけ。どうか中途半端な野合はしないで下さい。少なくとも充分なる意見のすり合わせの後の結集として下さい。現在の政治に辟易しているのは私たち国民であります。失望感、喪失感、裏切りに近い説明不足の政治感覚に随分と踊らされてきました。いつまで続くかわからない絶望感に近いものを感じているからです。
 
 
 ところで、「橋下艦長の操縦ではタイタニックになる」とのカキコミを今年春、3月13日に投稿しました。何故か、3~4日前からこのカキコミの閲覧者が、まさにどどっという感じで増えているのです。「何だ大したことを書いているわけではないじゃないか」とお思いの方が多く、がっかりさせたかもしれませんね。
 しかし、あえて実は三度目になるのですが、もう少し書きます。失礼や間違いがあってはいけないと、「維新の会」の公約素案なるものを読み直しました。以下に記すことは「維新の会」のH/Pからの抜粋で失礼かとも思いましたが、一部(例えば、です、ます等)の省略ですので、事実は変えてありません。更に、全文ではありません。それでもご不満の方はカキコミして下さい。
 『公約素案
 2045年をめどに外国軍駐留全廃。首相は公選制とし任期は4年。大統領型の統治を目指す。道州制を視野に衆議院定数(480)を半減。予算編成権は国会に移管。キャリア官僚は40歳定年とする。』
 凄いの一言です。いくつか例えば原発の問題など簡明に断言していますので、正直嬉しくなります。しかし、しかし、「ほんまに出来るんでっか」と書きます。まだスタート前からけちをつけては可哀相だ、とも思いますが、しかしそのH/Pの中で、衆議院には比例も含めて350人の候補者を擁立する、とあります。定数半減とは240人にするということですよね。間もなく、近いうちに選挙があるのでしょうが、おそらく民主党の落選者は続出するでしょうけど、そしてある程度の数の維新の方が赤絨毯を踏むことになるのでしょうか、こればかりは神様にしかわかりませんが。
 そこで、次回もしくは次々回の選挙で、定数が半分になったとしたら、折角お金を沢山使ってご当選なさった、維新の会の皆さんの内、相当数が退場する事態が起きても不思議はありません。そもそも4~5名の削減でさえ、何年かかっても、最高裁が何と言おうと出来ないことを、維新の会の皆さんは自分が落選することを承知にての公約として、掲げてらっしゃるわけです。「いや、だから自分達ならできる」と、お考えなのでしょうか。しかし一度、手中に収めた特権はそんな簡単に手放せるのでしょうか。
 ですから、無理があるし、信じられないというか、ポピュリズムと思ってしまうのです。本当に定数は削減すべきですし、身を削ってこその消費税増税でしょう。この問題も国民はある程度理解してはいるはずです。ただ、それを決めた方たちは何一つ我が身を削ってはいない!
 話は少しそれますが、つい4~5日前にみんなの党党首がやっと矢板市を訪れ「こんな話はない。環境省は間違っている」旨の趣旨の発言を残して行きました。私が問題提起してから一ヶ月経ちます。来ないよりは来た方がよいでしょう。しかし率直なところあの人の頭の中は、政界再編、第三極作りにあると確信を持っていえます。そんなことないよと、仰られるなら、どうすればよいか道筋だけでも話すべきです。それがなくて反対だけでは困るのです、国民全てが。
 震災復興のための予算が随分とかけ離れた使い方をしています。それだというのに、我が日本人の寛容さには大いに考えされられます。結局、国民のレベル程度の政治屋しか私たちは選べなかった、ということでしょうか。残念至極です。
 
 又、書いてはいけないはずの政治向きのことを書いてしまいました。ただ、怒っているのです。どんな結びつきになるか分かりませんが、せめて国民は、石原新党がどのようになるか、しっかりと考え、直視し続けるべきです。
 それにしても、アメリカの大統領選びのための討論会、日本では無理でしょうね。
 ところで、11月18日に栃木県知事を選出する選挙が行われます。現職と共産党候補の一騎打ち(になるのかどうか予想はつきますが)の予定です。この選挙のための費用、つまり看板設置や、投開票のための職員の費用等を合算すると約八億七千万円かかるそうです。その他、各選対事務所設置やそのパンフレット等の費用は計算外です。それにて潤う事業所もあるのでしょうが、民主主義とはお金が掛かるのですねー。候補者を立てられない民主党も党としての存在価値が問われますが、どんどんと私たちが納めた税金が飛んで行くのも事実です。嗚呼。
 かのこ庵の看板の下のコスモス、満開です。そして、その先にある山茶花が今年も沢山の蕾をつけました。

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