2011年6月5日日曜日

世事悠々何ぞもとむるものをもちいん

 誠に今日の午後は静かな日曜日でして、午前中に大口のご注文が有りまして、これが
無ければひどい一日となるところでした。
 逆にこんな日は新作菓子を作る格好の日なのですが、どうも気持ちが入っていきません。
 目の前の材料を片付け、熊野筆の未使用だった大を使用してみる事にしました。牧さん
有難うございます。硯は石彫の「関 敏」先生、手作りの逸品でして値段を言っては仕方が
無いのですが安くは有りませんでした。実に滑らかな硯です。私が使用するには熊野筆
同様勿体無い代物と書いておきます。
 右側は「正法眼蔵、行持、下」より抜粋しましたものです。
 随分とちびてしまった墨を使っていますが、偏屈なのです。気に入ったらとことんな性格がこの辺に出ていますか。それにしても、よーく平気でアップしてますねー。自宅での机上と、仕事場での使用している品々の一部を紹介してしまいました。    それでは、本日はこれまで。

 ここまで書いてきて気付きました。何故、筆を持つ気になったかが。
 午前中のお届けで、以前ご紹介した「満福寺」様のほぼ新装成った御本殿を、御住職自らご案内下さいました。その素晴らしさと、威容に圧倒されると同時に、心中の高ぶりが残っていたものと思えます。間違いございません。

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