2011年6月23日木曜日

「さしも草」の採集(摘み取り)が行われました。

 昨日、気温が35度を超えそうな猛暑の中、吹上町の方、栃木農業高校の生徒さん、そして私共
さしも草を利用している業者とで、多分、今年最後のさしも草の摘み取りが行われました。「栃木テレビ」さんと「栃木ケーブルテレビ」さんが取材に見えまして、結構沢山の方を交えての摘み取りでした。イヤーそれにしても暑かったですけど。
 4~50センチほどに成長しているところや、一度刈り取って、又、成長してきている新芽などを
中心に、結構な量が収穫できたかなと思います。しかし、昨年の経験からすると「冷凍されたペースト状のさしも草」の収穫はこれが最後かとおもいます。やはりこの気温ですので成長も早くて、
茎が太くなり過ぎつつあります。
 しかし、未だ「さしも草」を利用しての製造者が限られていることもあり、「さしも草」が市民の方を
含めても、とても認知といいますか、周知はなされておりません。「さしも草ってどんな草なの」と
尋ねてくるお客様が多いのも事実です。「栃木市指定の天然記念物で、平安時代以前の昔から
その薬効が知られた蓬草のことです」と説明が必要です。
 今年はともかく、もう少し行政の方の関わりが求められていると強く感じます。なにしろ「栃木市指定の天然記念物」なのですから。
 かのこ庵のお店の前のプランターに「さしも草」が生えています。
 過日、お客様に葉っぱをちぎってその香りを嗅いでいただきました。とてもその香りのよさに納得していただけました。
 『かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしもしらじな 燃ゆる想いを』
 平安時代を、現代でいうなら超スーパースターの和歌詠みとして駆け抜けた、藤原実方の作品です。この和歌に詠みこまれた「伊吹山のさしも草」。何とかもう少しアピールしたいと想いは強いのですが、皆様のご声援をお願いします。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿