「巴波小舟」に使用していますが、正直、結構な量と誠に大きな段ボールにて
奥の倉庫の一角を占拠しています。
その一方で、従来から販売している「あん豆腐」について、お客様から大きいままではなく、一口サイズが欲しいとのお声も頂戴しておりました。
「あん豆腐」を製造開始した時は、夏季限定の商品と考えていたのですが、実は
ちょこちょこと毎日、売れていまして、流石にこれまでの暑さの時の販売量までは行きませんが、通年の商品となってしばらく経ちました。何と、お客様の声と、当方の勝手な事情がマッチングしまして、8月末から販売を開始しました。
お召し上がりになった事の無い方のために「あん豆腐」の説明をさせていただきます。かのこ庵の水ようかんの糖度は38度ですが、お菓子としてはかなり低い糖度です。「あん豆腐」は更に糖度を落として35度にて仕上げています。
その一方で、水ようかんよりも、「葛粉」と「寒天」の量を増やしています。ですから、食感は滑らかな、きめの細かいゴマ豆腐という感じになります。
糖度はかのこ庵の商品の中で一番低い商品となります。
更に、寒天と葛粉と皮むきこしあんで仕上げてありますので、美容食という、又、ヘルシーであることは庵主が自信を持ってお薦めできる和菓子、という訳です。
「皮むきこしあん」について一寸だけ説明します。
和菓子の本場(?)とでもいうべき、松江市や金沢市でのあんこの殆どは、この
皮むきこしあんが主力となっています。ところで、明らかに、この和菓子の好みにおいては「こしあん派」と「粒しあん派」に別れます。私はどちらかに与するものではありませんが(ずるいかな)、粒しあんは小豆をそのまま煮詰めて行きます。こしあんは、小豆を煮てから皮をとり、水さらしを行い、絞り機にかけた物をあんことして煮詰めて行きます。何故、一手間かけるのでしょうか。言いたいことはお分かりいただけましたでしょうか。
こしあんは滑らかさが半ば命です。
皮むきこしあんに戻ります。軽く、ざっとゆでた小豆を石臼のような目の粗い、ざらざらした容器の中で、半煮えの小豆の皮を剥いてしまってから、小豆の一番、風味の強い中心部だけを煮詰めてあんこに仕上げます。関東ではまだまだ少数派ですが、お茶席などで提供される和菓子のあんこの色にご注目下さい。同じこしあんであっても、小豆色の薄いあんこが出てきましたら、それが皮むきこしあんです。同じようでも、最初から小豆の皮をむいて、こしあんにしますので、色は上品な(と、言っておきます)薄紫色でも、かなり色の薄いあんこになります。お茶席の和菓子のあんこ全てが皮むきあんだとは申しておりません。ただし、すぐに見分けがつきます。
かのこ庵の「焼き菓子『なまずっこ』」も、この、あんこです。実際にお召し上がり下さい、としかいいようがありませんが、色の薄さ、滑らかさ、小豆の本来持つ風味の美味しさをご堪能下さい。
自室のシクラメンです。
一ヶ月前に出窓に置いてましたら、
殆ど暑さで枯れかかってしまい、2枚の葉を辛うじて残すのみとなりました。
手入れは、日陰に移動しお水だけは
欠かさないようにしましたら、偉い。
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